Fallen Bucket

2018年03月24日

陽が沈んでも部屋の隅っこで また一人で誰かと喧嘩して

そっと呟いた言葉なんて型抜いていた嘘ばっかりで

諦めていたプロレタリアのとんと小さくなった歌声も

理由が欲しいくらいに淡々と今が怖かったんだろう

陽が昇っても部屋の隅っこで 声にならない文字を継ぎ接いで

荒らげた本音と裏腹に騙しあうことに慣れるなんて

君は覚えているか 三月のやけに早咲いた桜の花を

望んじゃいないセーラー少女 頭上に降ったアスファルト


当たり前すら知らずにいたって蜻蛉は羽広げ

線路は続く 岬の方まで

まだ消えてくれないな 口火を食べる悪魔

仰げば希った 幸せよさようなら

より遠くへ行こうか いつしか口をついた

洗いざらい痛い思いだけ鞄の奥に詰め込んで

陽が沈んでも部屋の隅っこで また一人で仲直りをして

正直に話すその三回目 ひらり返されたその左手

君は覚えているか 八月のやけに早咲いた火の粉の花を

上げられないバケツを何度も見下ろすのは疲れたろう

サンダル脱ぎ捨て 歓楽街まで走り抜いて 金平糖も無くなって

砂でできたアラカルトを噛み砕いて 反吐吐いて 這う這うの体

消えない焦燥 "大人になれよ"と幼い子どもが僕を見ている

くだらない夢を見て目覚めた夜

歯痒さ もどかしさが何をしてくれたのか

僕を乗せて走る線路の上

まだ消えてくれないな 夜を重ねて未だ

忘れたりしないさ 皺寄せよまた明日

より遠くへ行こうか 口ずさんでいたのは

笑うくらい暗い思いだけ また陽が昇る頃まで


回せ回せ 夕日を通して覗いたカレイドスコープを

掃え掃え 霞んだ桃源郷を見つめて

まだ消えてくれないな 口火を食べる悪魔

仰げば希った 幸せよさようなら

より遠くへ行こうか いつしか口をついた

洗いざらい痛い思いだけ鞄の奥に詰め込んで

まだ消えてくれないな 夜を重ねて未だ

忘れたりしないさ 皺寄せよまた明日

より遠くへ行こうか 口ずさんでいたのは

笑うくらい暗い思いだけ また陽が昇る頃まで